2024/06/01 10:54


ご訪問頂きありがとうございます。
Eco Pilina店長の江川です。

皆さん、『地球に住めなくなる日』という本をご存知でしょうか?
アメリカのシンクタンク〈新アメリカ研究機構〉ナショナル・フェローである、デイビッド・ウォレス・ウェルズさんが書いた関巨y問題に関する本です。

タイトルにある通り、このまま何の対策も講じないと地球に住めなくなってしまう、というショッキングな話ではあるのですが、環境問題を真剣に考えるうえで素晴らしい本です。

今日はその本を少し紹介します。

科学者も恐れる最悪のシナリオとは...?

僕も以前はそうでしたが、「環境問題が深刻です」や「地球温暖化に歯止めがかからない」などニュースで聞いても、どこか他人事というか真面目に受け止めることは難しいと思います。

環境問題の影響で世界に大きな変化が起きるのは未来の世界のこと、「今すぐじゃないから大丈夫でしょ」のように考えてしまいがちです。

しかし、そんな未来の話でもないのです。
まさに日本でも異常な大雨が頻発しているようにすでに地球は悪い方向にどんどん向かっています。

地球では過去に5回も生物の大量絶滅が起きています。
そのうちの1階は隕石の衝突(恐竜の絶滅)と考えられていますが、他の4回はなんと温室効果ガスによる、地球温暖化によるものだったと考えられています。

そして、現在...過去に類を見ないスピードで地球はどんどん熱くなっています。
2016年には、パリ協定により平均気温の上昇幅を2℃以内に保つこと、努力目標としては1.5℃以内に保つこと、という世界共通の目標が定められました。

では、この2℃以内に保つことができないと何が起きてしまうのでしょうか?
あくまでも予測ですが以下のようなリスクがあると、科学者たちは警告しています。

・氷床が融解することで、世界の100都市が水に浸かる (マイアミ、香港、ダッカなど)。
・4億人が水不足に陥る。
・赤道帯には居住できなくなる
・北半球で夏の熱波により年間数千人の死者が出る。
...などなど

他にも我々には想定できないような大災害が起こる可能性もあります。

そして、これらの最悪のシナリオは平均気温の上昇幅が2℃以内に保つことができれば防げると言われています。

しかし...各国の状況を見るかぎり、上昇幅を2℃以内に保つことはすでに困難と言われているのです。

本当に現状のまま何もしないと21世紀末には甚大な被害が各地域で起こると言われています。



すでに始まっている気候崩壊

冒頭で今日の天気を紹介した通りで、異常気象は皆さんも身近に感じられるのではないでしょうか?

"線状降水帯"や"大雨特別警報"などは子供ことは聞いたこともない言葉でした。
しかし、今では当たり前のようにニュースでよく見かけるようになりました。

線状降水帯という言葉は、2021年から気象庁が使い始め、大雨特別警報は2013年から使われています。

日本だけでなく、昨今は世界でも異常気象が続ています。

アメリカのカルフォルニアやオーストラリアでの大規模な山火事。
ヨーロッパを襲う強烈な熱波。
中南米地域で多発する猛烈なハリケーン。

などなど、各地域で過去にはなかったような規模、頻度で異常気象が発生しています。
ほとんどすべての異常気象は、温室効果ガスによる地球温暖化が関係していると言われています。

このように記載すると小学生のころに観た『デイ・アフター・トゥモロー』を思い出します。
あの頃からこのような未来を予見し警告していた人たちはいたんですね...。

しかし、僕も含めて真剣にそれに取り組もうと努力した人は少なかったのではないでしょうか?


50万年に一度の大雨

50万年前というと...北京原人が地球を闊歩し、マンモスがシベリアに生息していたころだそうです。
我々の祖先である、ホモ・サピエンスはもちろん、ネアンデルタール人ですらまだいません。

そーんなものすごい昔から数えて、1回しか降らないであろう大雨がアメリカのヒューストンを2017年に襲いました。ハリケーン・ハービーによる被害です。

地域によっては、4日間で1,500mm以上の大雨が降ったそうです。
ちなみに東京の6月の月間降水量(合計)が多い年で300mm前後です。

梅雨の東京の雨の半年分にあたる量が4日間で降ったことになります。
想像もできないですね...。

3万人以上が家を失い、100人以上の死者が出るなど大災害となりました。

そして、このようなハリケーンによる被害はヨーロッパやアジアでも続出しています。
日本も例外ではないですね。

このようにすでに気候の崩壊、それに伴う異常気象が発生しています。

科学者が警告するように地球温暖化をここで食い止めないと、もっと恐ろしい世界が待っています。

もちろん、この取り組みは国や政府、企業などの大きな単位で行う必要があります。
ただ、いち個人としての努力も無駄ではないはずです。

少しでも皆さんと一緒に環境保護に貢献できるよう、僕も自分にできることを頑張っていきたいと思います。

ご愛読、ありがとうございました。


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